そんな過去のことを振り返った時、他にもしんどいことは山ほどあったけど、頑張りたい欲求だらけの当時の私には、どこへ進んでいいかわからない感覚があったあの時が本当に苦しかったなぁと思う。
そんな当時の自分に伝えたい。「迷わず進め!」と。
「間違っていてもいい、失敗してもいい、とにかく全力で前へ進め!」って。
そう伝えたい。
私の弟はステージ4の癌で、いつその命が消えるか分からない状態にある。
でも、あきらめるのではなくその限られた時間で精一杯に生きている。
そんな彼を見て、時間は誰にでも平等なのではなく、その時間を本気で生きようとしなければ、時間を使い捨てているだけなんだと気づかされた。
時間の重みが人によって違うのだと。だからこそ、時間には限りがあるということを早い段階で認識できた人が、本当に濃い人生を生きられるんじゃないかと思う。
もちろん、当時の私にもそんな事は分かるわけもなく、ただこのしんどい時間がずっと続くんじゃないかと恐怖さえあった気がする。
でも、迷ったとしても、不安であったとしても、立ち止まっている暇はない。
迷いや不安を払拭するためにも全力で目の前のことに向き合わないといけない。
そして、本気で向き合いながら、上司と方向を一致させて、自分の進みたい道を見つけていく。
そうしないと、時間がもったいない。
その一瞬も自分の人生なんだからと、その頑張ったことが必ず次の、未来の自分へとつながっていくんだから、と今の私であれば知ってる。
どんな道であっても、一生懸命頑張ることが自分を肯定できる、後悔しない道だと、そう私は思う。

そんな事を、過去の自分だけでなく、迷っている若者に、少しくらいは伝えられる人間になれているんじゃないかなと、今の自分をそう振り返って思う。
自分の経験が、誰かに伝わるそんな生き方をこれからもしていきたいと思う。

あぁ、外に出たい。自分を感じたい。
誰かに必要とされたい。
ただただ、誰かと会話がしたい。
思いを共有できる仲間がほしい。そう思った。
もちろん、喜びもたくさんもらったし、嬉しい経験もたくさんさせてもらった。
自分という人間と向き合うきっかけでもあった。
そんな、子供と2人きりで過ごした約1年2ヵ月、その時間があったからこそ、さらに仕事が私にとっては、かけがえのないものなのだと、気付くことになった。
自分を表現できる場所、必要とされる場所、自分のことだけを考えられる場所。
そうやって、子供の保育園も近場でなんとか見つかり、また私の大好きな不動産会社への復帰が決まった。
というか、どうしても復帰したかった。
戻ってきてもいいよ、待っていたよと、言ってもらえるその環境に本当に、本当に感謝した。
そして、そんな風に思ってもらえる働き方をしてこれたんだと、過去の自分の自信へ繋がることにもなった。
その後、もう一人出産をしたが、二人目は慣れたもので、子育てもすごく楽しめた。
それでも、やっぱり私には仕事のない人生はありえなかった。
きっと欲張りだったんだと思う。
子供たちや家庭からだけでなく、もっと多くのいろんな人とのかかわりの中で、自分が生きていることを確立したかったのだと思う。
ただ単に、もっと必要とされたかった。
何かに頑張っているという実感が欲しかった。
今を生きているという充実感が欲しかった。
ただ、自分が生きている言い訳が欲しかったのかもしれない。

その後も毎日必死で仕事に子育てに頑張る毎日。
気が付けば、入社してからもうすぐ20年になろうとしている。
そんな私でも、仕事で躓いたことも多くある。
今でこそ空いた時間にブログを書いたり北摂エリアベストマンション25のようなサイトを見たりできているが、当時は毎日があっという間に過ぎていき、そんな余裕はなかった。
そんな過去の自分を少し振り返ってみようかと、ふと思う。
子育てとか、家庭とか、その部分ではなく、仕事人だった、不動産会社に入社して頑張っていた頃の、そして迷っていたころの自分のことを、思い返してみる。

面白い不動産会社があった。ここに入社するしかないと思った。そんな、出会うべくして出会った会社だと思った。その会社に入社して、約20年が経とうとしている。よくも、ここまで勤められたなと思う。

若いころは本当に、忙しい毎日で、休みなく仕事をしていたイメージがある。
でも、ただがむしゃらに、自分の成長を目指して、人から認められ、評価され、必要とされたくって、必死に頑張った。
そんなことも今は本当に懐かしい。
入社後3年で早くも結婚。でも仕事を辞める気なんてサラサラなかった。
共働きの家庭に育ったからか、働くのが当然という気がしていた。
母であっても、働きたければ働くべきだと思っていた。
それに、結婚した当時、まだまだ会社に、上司に、同僚に必要とされたい欲求がいっぱいだった私にとっては、どう考えても辞めるタイミングではなかった。
結婚してから約5年。
そろそろ子供も考えた。できるだけ若くして生む方が、リスクは少なく、体への負担も少ないとよく言われる。
2人目、3人目を考えると、もうタイムリミットだと思った。
運良く、30才手前で1人目を妊娠・出産を経験した。産休、育休に入る。
旦那は忙しいサラリーマン。
家にはほとんどいない。
子供と二人きりの生活が始まる。
想像以上に大変だった。
赤ちゃんの時は、なぜ泣いているのか分からない、抱っこしても泣き止まない、睡眠不足が半端ない。
気づけば1日誰とも話をしないなんて日常茶飯事。
話し相手がいない、誰にも必要とされていることが実感できない。
少し大きくなってきてからは、さらにひどい。
母としてやりたいことがあって、子供のしたいことがあって、でも言葉がお互い通じない。一人目ということで、ご飯はちゃんと食べさせないといけないとか、寝る時間はこの時間とか、離乳食は手を抜かずに作らないといけないとか、毎日散歩に連れて行かないといけないとか・・・そんな、ルールブック的なことに、縛られっぱなしで、苦しくなった。