あぁ、外に出たい。自分を感じたい。
誰かに必要とされたい。
ただただ、誰かと会話がしたい。
思いを共有できる仲間がほしい。そう思った。
もちろん、喜びもたくさんもらったし、嬉しい経験もたくさんさせてもらった。
自分という人間と向き合うきっかけでもあった。
そんな、子供と2人きりで過ごした約1年2ヵ月、その時間があったからこそ、さらに仕事が私にとっては、かけがえのないものなのだと、気付くことになった。
自分を表現できる場所、必要とされる場所、自分のことだけを考えられる場所。
そうやって、子供の保育園も近場でなんとか見つかり、また私の大好きな不動産会社への復帰が決まった。
というか、どうしても復帰したかった。
戻ってきてもいいよ、待っていたよと、言ってもらえるその環境に本当に、本当に感謝した。
そして、そんな風に思ってもらえる働き方をしてこれたんだと、過去の自分の自信へ繋がることにもなった。
その後、もう一人出産をしたが、二人目は慣れたもので、子育てもすごく楽しめた。
それでも、やっぱり私には仕事のない人生はありえなかった。
きっと欲張りだったんだと思う。
子供たちや家庭からだけでなく、もっと多くのいろんな人とのかかわりの中で、自分が生きていることを確立したかったのだと思う。
ただ単に、もっと必要とされたかった。
何かに頑張っているという実感が欲しかった。
今を生きているという充実感が欲しかった。
ただ、自分が生きている言い訳が欲しかったのかもしれない。
その後も毎日必死で仕事に子育てに頑張る毎日。
気が付けば、入社してからもうすぐ20年になろうとしている。
そんな私でも、仕事で躓いたことも多くある。
今でこそ空いた時間にブログを書いたり北摂エリアベストマンション25のようなサイトを見たりできているが、当時は毎日があっという間に過ぎていき、そんな余裕はなかった。
そんな過去の自分を少し振り返ってみようかと、ふと思う。
子育てとか、家庭とか、その部分ではなく、仕事人だった、不動産会社に入社して頑張っていた頃の、そして迷っていたころの自分のことを、思い返してみる。