そんな過去のことを振り返った時、他にもしんどいことは山ほどあったけど、頑張りたい欲求だらけの当時の私には、どこへ進んでいいかわからない感覚があったあの時が本当に苦しかったなぁと思う。
そんな当時の自分に伝えたい。「迷わず進め!」と。
「間違っていてもいい、失敗してもいい、とにかく全力で前へ進め!」って。
そう伝えたい。
私の弟はステージ4の癌で、いつその命が消えるか分からない状態にある。
でも、あきらめるのではなくその限られた時間で精一杯に生きている。
そんな彼を見て、時間は誰にでも平等なのではなく、その時間を本気で生きようとしなければ、時間を使い捨てているだけなんだと気づかされた。
時間の重みが人によって違うのだと。だからこそ、時間には限りがあるということを早い段階で認識できた人が、本当に濃い人生を生きられるんじゃないかと思う。
もちろん、当時の私にもそんな事は分かるわけもなく、ただこのしんどい時間がずっと続くんじゃないかと恐怖さえあった気がする。
でも、迷ったとしても、不安であったとしても、立ち止まっている暇はない。
迷いや不安を払拭するためにも全力で目の前のことに向き合わないといけない。
そして、本気で向き合いながら、上司と方向を一致させて、自分の進みたい道を見つけていく。
そうしないと、時間がもったいない。
その一瞬も自分の人生なんだからと、その頑張ったことが必ず次の、未来の自分へとつながっていくんだから、と今の私であれば知ってる。
どんな道であっても、一生懸命頑張ることが自分を肯定できる、後悔しない道だと、そう私は思う。
そんな事を、過去の自分だけでなく、迷っている若者に、少しくらいは伝えられる人間になれているんじゃないかなと、今の自分をそう振り返って思う。
自分の経験が、誰かに伝わるそんな生き方をこれからもしていきたいと思う。