最近、会社の育児休暇の期間が改定され、以前よりも長く休暇が取れるようになった。
もう育休からは卒業したけれど、こういう改定が進むのは嬉しい。女性が働きやすい環境がどんどん広がることを望む。
と言いながら…実は20年前の私は少し違った。
入社した当初、まさかこんなに長く働き続けると思っていなかった。
いわゆる「寿退社」がまだまだ珍しくない時代。「結婚したら退職した方がいいのだろうか。」とよぎることもあった。
が、仕事にのめりこんでいる自分は、結婚して辞めることに疑問符が付いていた。
と同時に時代も変化しつつあり、「寿退社」という言葉を使うことがなくなった。
そして次にやってくるのが、妊娠出産。時代は進んだものの、やはりほとんどが出産前に退社。
そこでまた「私も妊娠したら辞めないといけないかな。」と。そう考えていた頃、退社し出産した先輩が仕事復帰してきた。そして時短勤務。会社によっては、産休・育休が取り入れられ始めた時代。
育児と両立させている先輩を尊敬していたけど、私は少し納得していなかった。
「時短で働くなら近場でパートに行けばいいのに。」
「時短では仕事がこなせないんじゃないか。」
でもそれはただひとつ、私は仕事が好きだったから。その仕事をないがしろにしたくなかった。仕事が十分にできないなら、私は退く方を選択したいと。
だけど今思うと、そんなに仕事が好きなのに簡単に仕事が辞められるはずがない。結果、産休・育休をしっかりとって、いまだに会社で働いている。
一方的な固定観念にとらわれず、時代の流れに柔軟に対応していきたいし、柔軟に時代が進んで行って欲しいと思う。